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出版のお知らせ:女性用風俗のスタッフが書いた、処女のためのガイドブック『バージンコンプレックス〜どうしてもセックスできない症候群』

まさに手ほどきという感じだった

■年齢

20代 

■お住いの都道府県

東京都

■職業

会社員

■担当スタッフ

カオルさん

■利用しようと思ったきっかけ

異性と触れ合うことで何か変わるかなと思って。

■ムツゴトを利用するまでの貴女のセックスについて

未経験。交際経験もなく、仕事以外での異性との接触もほとんどない。

■どんな期待がありましたか?

自分にそういうことができるんだろうか、したらどう思うだろう、考え方も変わるかな、異性の体は自分とはどう違うんだろうという好奇心に近いもの。

■どんな事が心配でしたか?

自分はのめり込みやすい傾向があるので、また何度もしたくなったり、依存しそうになったりしないか心配だった。

■のめり込みそうになったらどうしますか?

時間やお金があって、趣味やマイブームなら飽きるまで好きなだけやることが多い。だいたいしばらくすれば(数日から数年まで幅はあるが)興味が薄れる。でも、生きていくのにそれほど重要ではない脳内だけの趣味嗜好とは違う、身体にも深く関連した問題なので、同じ方法はできないと判断して距離を取ろうとすると思う。

■これまで男性について感じていた事

積極的に関わりたいとは思えないし、向こうも思っていないだろうという感じ。子供の頃にいじめというまではいかないものの、男の子から(容姿や名前を)からかわれるようなことを言われたり、おかしなあだ名をつけられて連呼されたりが多かったため、苦手意識はあったと思う。
高校生の頃まで他者が自分を性的な対象として見ているとは思っていなかったが(ニュースで聞く痴漢も、HRで不審者についての注意事項も、あくまで自分には関係のないファンタジーの一種だった)、下校途中にいきなり知らない男性に抱きつかれ体を触られたことから、普通に生活しているだけで自分は何もしていないのに、自分の意志とは関係なく見られているのかもしれない、それがとても怖くなった。

■これまでセックスについて感じていた事

上記から恐怖感が強くなり、進んでやりたくないことという認識が強まる。でもそれが自分に向けられない限りはまだ平気で、むしろ興味の対象だった。創作物でそういったものを楽しむこともできていた。

■これまでどんな風にひとりでしていましたか

ある小説や漫画の登場人物になるような感覚。本を読むときも登場人物の誰かの視点になりながら読むことが多いので、その延長で同じように。

■どこを触れていたか?

首周りや胸、腰とお尻の境目、内もも、膣の入り口を撫でることが多かった。膣に指を入れたりは年に数回程度。

■どんな時にしていたか?

生理前にわかりやすくエッチな気分になるのでそのときに。生理が始まって3日くらいで急激に冷めるのでしばらくしなくなるし、エッチなものを見たり読みたい気分もかなり薄くなる。

■かけている時間とか

大体寝る前に15分程度とかが多い、寝付けないときは1時間くらい。

■男性スタッフの印象

本当に普通という印象。どこにでもいるビジネスマン、会社員。ちょっとちがうのは、警戒させるような雰囲気が普通の男性に比べて少ないような?

■なぜ警戒感が少ないと感じたのでしょうか?

雰囲気の角が丸いというか、開いているというか。動き方(特に腕や手の)に雑さや粗野な印象を与えるようなものが少なく、それでいてもたついたり忙しないような印象もないので頼っても大丈夫そうな安心感もあるのだと思う。うまく言えないが。

■サービス全体に対する感想

まさに手ほどきという感じだった。こちらから行動できなくても優しく誘導していただけたので、ほんとにどうすればいいかわからなくても大丈夫だった。
何かしら身体的・精神的に変化でもあるかなと思ったりしましたが、私はそんなに急には変われないようです。今のところこれまでと同じように過ごしています。諸々をとばしてセックスだけ経験したからでしょうか?
わかったことは究極のスキンシップなんだなぁということ。自分の思っていること感じていることが伝わってしまいそうで、いろいろとあばかれそうでちょっと恐ろしいというか。私にはそんな余裕もなく、カオルさんに自分の全部を知られてしまった気分です。

■「諸々をとばして」というのはどういうことですか?

なんというか、これまで軽いスキンシップも一切してこなかったので面食らったというか。同性も含め他者と一緒に仕事以外で行動したり、手をつないだり肩に触れたり無意味にくっついたり、多分小学生からしていないです。
満員電車など全くの他人との接触は転職・引っ越してから急激に増えていたのですが、知人との接触については相変わらずだったな、と。
ボールを触ったこともないのに、今からプロ選手を相手にキャッチボールをしますと言われてグローブを渡された心境というか。
子供の頃も女の子同士でじゃれたり抱きついたりとかが苦手だったのもあると思います

触れられることへの耐性がそもそも極端に低い、すぐに離れたくなる逃げたくなるというか(嫌悪感があるわけではないんです)。自分のことを理解されたくない、知られたくないとどこかで思っているのかもしれません。あばかれそうという表現になったのは、自分を知られるのが怖いと思っている表れかもしれません。
周囲に真面目そうだと思われることが多いですが、実際の自分の行動や思考は真面目とは程遠いところにいるので。勝手に真面目を期待されて、思ったよりできない人間だと判断されて、勝手に落胆される。
その度に、期待に応えられない自分に嫌気が差したり、勝手に思い込む向こうが悪いと思っていても多少落ち込んだりして。
とはいえ、見た目にもわかるような不真面目は面倒で心地悪いし合理的ではない、自分の自然体ではないからやりたくないんです。
真面目系クズっていう単語を知ったとき、自分のことかなと感じたりしました。
子供の頃から何度も繰り返されているそれに疲れているんだと思います。

■終わった後で罪悪感などネガティブな感情はありましたか?

これから自分に起こるであろう心のざわつきは想像できたので、それに対するしなければよかったかもという後悔はあった。セックスをしたことに対する罪悪感や負の感情はない。

■なぜ心のざわつくのがイヤなんですか?

心に余裕がなくなって感情的になりたくないから。 仕事をしたり生活したりする上で感情があると疲れる、面倒と感じているから。感情的になった女ほど面倒臭いものはないと思っているから。他人に対応させるのは申し訳ないし、何より自分がそんな状態になるとストレスが溜まるから。自分の要求や希望を通したいとき、相手が感情的ならなおさら、こちらが冷静で論理的風にできていれば大抵通せる、丸め込めると感覚的にわかっているから。感情的な相手に冷静に対処する自分を他人が見たときに自分の方が有利になるケースが多いから。

■セッションが始まったどんなきっかけで身体に火がついたのか?

背中や腰、お尻を撫でられていたとき。くすぐったいだけだったのが薄れてきたとき。

■時間経過でそれぞれの状態を教えてください

①着衣で話してる時

・メンタル面
最初お会いしたときは外だったので、相当警戒が表に出ていたと自分でも思う。
色々話をしていって、カオルさんの存在自体には慣れていったんだと思う。ただ近づかれるのも目を合わせるのもやっぱり抵抗があった。伝わってしまっていたと思うが。
この時点で既に「身体は逃げ出したいけど、心はこのまま一緒に話を続けたい」状態にあったと思う。

・自覚できる性器の状態
生理が近いのもあって膣(というよりは骨盤底筋?)を自分で動かしたときの感覚が研ぎ澄まされているような。生理が終わった後だと動かそうという気にもならなくなる。

②ベッドに入った時

・メンタル面
カオルさんに一緒に寝ようよって言われた時、よっぽどソファに座っておこうかと思った。あたりまえだけど眠るだけとはさすがに思えなかったので。だけど本当に嫌なら全力で離れればいいだろうとも思っていた。カオルさんなので無理強いはしないだろうと思ったので。

・自覚できる性器の状態
前述に同じ。

③最初に抱きしめられた時、背中とかに触れられた時

・メンタル面
かなり動揺した。もっと他に気にすることはあるはずなのに、頭の一部は妙に冷静で「化粧が服につく」「眠いんじゃなかったのか」とかまあまあどうでもいいことを考えていたし、つい口にも出た。頭や背中を撫でられて、ただただくすぐったくて、反射で身体がビクッとなる。嗅ぎ慣れた自分の匂いとは別の匂い、カオルさんの腕に包まれて、自分が弱くなってしまったような、落ち着かない気持ちになる。こっち向いてと言われても、カオルさんの方を見るのが怖い、顔を見られたくない。見たら引き返せないような気がした。距離を置きたくなって逃げたくなってしばらく抵抗、カオルさんが眠った?(寝たフリだったのかもと今になって思う)ときにはすごくホッとした。
何分かはわからないけど、横になってじっとしていた。頭も体も冷めて寒くなってくる。
寒いと口にすると、カオルさんが起きて一緒に布団に入れてくれた。また抱きしめられたとき、あたたかくて気持ちも体も緩んでいく気がした。触れられてもくすぐったさは感じなくなっていって、触れられたところがじんわりとしびれるような感覚だった。

・自覚できる性器の状態
身体に力がずっと力が入っていたので、同じようにぎゅっとなっていた。身体が緩むと同時に力を抜けるようになった。まだ触れられていないのに、中が柔らかくなっていってるような気がした。

④下着の上から性器に触れられた時

・メンタル面
自分の指ではなんとも思わないのに、触れられるとすごくいたたまれない気分になった。かくれんぼをしていて鬼に見つかってしまったような心境。

・自覚できる性器の状態
下腹部を強く押されるようになでられると、身体の奥がきゅっとなるような、経血が身体の奥から流れ出るときに近い変な感じがした。

⑤直接性器に指が触れた時

・メンタル面
下着を脱いで足を大きく開くのはひとりで触るときもすごく抵抗があったのに、頭がぽーっとして言われるがまま。鬼ごっこで逃げ疲れて鬼に捕まってしまったような心境。

・自覚できる性器の状態
中がぴくんと動いたような感覚。そこから徐々に力が抜けていくような不思議な感覚。

⑥初めて中を触れられた時

・メンタル面
最初何が起きたかわからなくて、指が動く感覚が後からやってきてわかった。今更とても恥ずかしくなってくる。

・自覚できる性器の状態
自分の意思とは関係なく指に反応しているような状態。これまで自分でコントロールできていると思っていた感覚がわからなくなってしまって戸惑っているような感じがした。

■セッションを受けている最中はどうだったのか?

頭が空っぽになって、誘導されるがまま。早く終わってと思っているけど、ずっとこうしていたいとも思う。心は逃げ出したいのに、身体は続けたがっているようにも感じたけど、進むにつれて、今度は逆にも感じられていた。気持ちがよすぎて心地悪くなっていくような不思議な感覚。

■気持ちいいというのはどの部分がどうなっていましたか?

膣の中、身体の内側を撫でられている感覚に泣きたいような気分になってしまった。丸裸以上にされてしまった気分。お腹な奥の方を最初に体を撫でられたのと同じように撫でられているような、身体の中心にある音叉をずっと鳴らされて、全身にある音叉も共鳴していく感じ。

■その日は家に帰って何をしましたか?

帰ってシャワー浴びて数時間ベットで横になる。午後から夜まで歩き仕事。

■横になっている時何を考えていましたか?

カオルさんの手がまだ触れているような感覚がしていた。夜寝るときにはもうなくなっていたけれど。

■翌日はどうなりましたか?

特に変化はない。普通に仕事にも集中できるし、エッチなことが頭から離れなくなったりもしない。

■セッションを受ける前と受けた後で性欲、性的な生活に変化はありましたか?

相変わらず、生理前になるとわかりやすくエッチな気分になることが多いけど、人肌恋しいという感じになった。誰かに触れて落ち着きたいみたいな。

■肌ツヤや身体にどのような変化が現れているのか

身体的な変化は特にないが、心は騒がしい。自分の見ないように触れないようにしていた部分が開いて出てきたのか、考え込んだり物思いにふけることが増えた。

■なぜ今まで見ないようにしていたんですか?

自分と徹底的に向き合うのは疲れるから。自分のダメなところ、直さなくちゃいけないところと真っ向勝負することになるから。

あと抑えておかなければ、収拾がつかなくなることを恐れていたんだと思います。いまのところ比較的冷静でいられてますが、またしたくなったら?
どんなに親しい友人や家族でも他人と一緒にいることが充電ではなく消耗になる人間なのに、それでも誰かに触れたくなったら?
知ってもそう簡単に満たされない、不毛だとわかっているのに、敢えて知ろうとするのは結構キツいです。

こんなふうに考えているあたり、全く冷静ではなくなってるのかもしれないです。生理が近いのでかなりナーバスになってますね。なんかごめんなさい。生理が来てこれまでみたいにどうでもよくなれるといいのですが。

■男性に対する感情の変化はありましたか?

相変わらず苦手意識、なれなさはあるが、得体の知れなさ由来の恐怖心は多少薄くなったか?という感じ。勝てないという恐怖感は変わらない。

■ひとりですることに変化はありましたか?

空想よりも現実の方がより強烈なのか、カオルさんに触れられている感覚を思い出してするようになった。

■カオルのことをどう思っていますか

良くも悪くも率直に、詳細に書いているので、読んでいて気分を害されたらごめんなさい。
うまく言えないがいろいろずるいなあと思う。それと同時に、自分が男女の機微?雰囲気?に鈍感で申し訳ないなとも思う。女性はセックスすると相手を好きになるとかよく言うけれど、それはいまのところわからない。エッチする前よりは変わったが、知人男性以上、女性の友人以下みたいな位置。愛着や執着みたいなものを感じると思っていたが、それもいまひとつわからないままで拍子抜けした感じだ。

■その他これは言っておきたいということ

多分これからどうしていくかが重要なのだろうとは思う。体験しなければ色々と見ないようにできていたところが表面化することもなかったんだろうなとちょっと後悔もある。二度寝三度寝していたところを叩き起こされてしまったような気分になる。これで良かったと思えるような着地点が見つかればいいとは思うけど